クレカ用語集「か行」⑪

【金銭管理カウンセリングサービス】

JCFA(日本消費者金融協会)が運営するカウンセリング機関。1997(平成9)年6月に消費者金融大手を中心に設立された日本消費者カウンセリング基金の資金助成により、同年9月から開始した。2002年度からは独自運営となっている。債務返済が困難になった債務者を対象とするが、債務整理を目的とするのではなく、カウンセリングにより、家計を見直し精神的な立ち直りをサポートすることが活動の中心となっている。米国CCCSのカウンセリング手法を参考としたもの。

【金銭消費貸借契約】

お金の貸し借りのこと。消費貸借は民法の13種類の契約の1つで、当事者の一方が種類、品等および数量の同じ物をもって返還することを約し、相手方から金銭その他の物を受け取ることによってその効力を生じる(同法 587条)。借り手は借りた物を消費し、それと同種・同等・同量の物を返還する点で、借りた物そのものを返還する使用貸借や賃貸借と異なる。この契約は通常、借り手だけが利息の支払いと元本の返済義務を負うので、有償の片務契約とされ る。また、金銭の交付を要する要物契約であるが、カードローンのように一定額まで貸し付ける合意だけの諾成的消費貸借も認められている。

【金利】

元金に対する、一定期間内における利息発生の割合。資金の貸借において借り手から貸し手に支払われる利子・利息または利子率・利率のこと。

【クレジットカード】

現金に代わる決済手段の1つ。後払いで商品(サービスを含む)の購入ができるカード。クレジットカード会社が認めた会員に対して、加盟店においてカードをもって物品・サービスの購入ができるシステムである。米国で1920年代に石油会社が発行したオイルカード(ガソリン購入用カード)が始まり。その後のT&E(travel & entertainment)カードの隆盛を経て、汎用カード(多目的=様々な店で様々な商品が購入できるカード)が主流となった。汎用カードは、1950年のダイナースカードが最初。わが国では、1960(昭和35)年に日本ダイナースクラブが、61年にJCBが設立されたが、本格的に普及し始めたのは、1968(昭和43)年に都市銀行が本格的にこれに取り組み始めてからである。銀行にとってクレジットカードの拡大は、取引先層の拡大や定着化、流動性預金の獲得につながり、商店にとっては売上げの拡大、カード所有者にとっては多額の現金の持ち運びの必要のないこと、信用を受けられること(とくに海外)などの利点がある。汎用クレジットカードの仕組みは、以下の通り。
クレジットカード会社は申込み者にカードを発行し、クレジットカード会員にする
小売店をクレジットカード加盟店にする
会員は、加盟店にカードを提示してサインすると後払いで買い物ができる
加盟店は会員の使った金額をカード会社に請求する(利用伝票をカード会社に送付する)
カード会社は小売店に対し、一定の加盟店手数料を差し引いて買い物金額を立替払いする
カード会社は会員から買い物代金を徴収する(決済口座からの自動引落し)