手口②実際のケース

「2%の固定金利で300万円まで融資」といった広告を、スポーツ紙、夕刊紙、コミック誌などの雑誌を中心に掲載し集客します。騙されるのはすでに消費者金融の借入がある人で返済が楽になるように低利での1本化を望む人が多いのですが、まったく初めて借入をしようとする人も被害にあっています。

新聞・雑誌に広告されていること。貸金業登録番号があること。時には何らかの団体に所属しているように装うことで、信用させられてしまうケースです。

申し込むと「あなたは信用力が足りない」と言われ、「A社に紹介しますのでそこで借りて下さい。紹介料として借入金額の30%をもらいます」という説明をするのが典型的な紹介屋です。最近は「○○のことをして信用を回復してください。その後広告の条件で融資します」と紹介屋ではないように見せかける手口の方が多くなっています。

○○してください。の手口内容は
(1)A社で50万円借りて、そのうち30万円を預託金として当社に預けてください。3カ月間遅滞なく支払いしてくれれば、それを信用として融資します。その時に30万円も返還します。
(2)個人信用情報機関の情報を変えて、融資できるようにします。そのためには当社の役員が数名動かなければならないので、その手数料として0万円都合をつけてください。30万円手元になければ、A社を紹介します。
というのが主なものです。しかし、騙すための口上は多様化しているので、事例にないからといって信用しないよう気をつけてください。

他から借りて業者に金を支払ったあと、いつの間にか連絡が取れなくなります。支払った金は完全にだまし取られたことになります。また、紹介された借入先とはなんの関係もないため、その借り入れについては返済しなくてはなりません。
*結局、余計な借入が増えた上に、30万円前後の金銭をだまし取られてしまいます。騙されたと気がつくのは業者が逃げたあとなので、摘発も困難です。