手口④実際のケース

古くからある手口ですが最近また増加しています。立て看板などで「クレジットカードですぐ現金」「分割払い、リボルビング払いも可」としています。申し込むとクレジットカードで換金性の高い商品を買わせ、それを業者が買い取ることで現金を受け取る、という仕組みです。

申込み時には「購入金額の95%の現金を渡します」などと言いながら、50万円の限度額いっぱいまで商品を買って、受取金額は15万円と、差額が大きいのが実際です。文句を言っても「指定した商品と違ったから」などの理由を付けられ、相手にされず、そのうちに「文句を言うなら買い取りもしない」と脅されるため泣き寝入りするケースがほとんどです。つまり差額の35万円をだまし取られ、必要のない負債を増やしたことになります。しかも、クレジットカードの決済日には購入金額を決済しなければならないため、結局決済ができなくなるケースが多いのです。

「リボ払い、分割払いも可」というのはクレジットカードで支払うときに、決済手段としてリボや分割払いを指定するだけのことです。この場合はリボ手数料、分割払い手数料などの12〜15%の金利も負担しなければならなくなります。

*契約書などの書面がないため、被害の立証がしにくい手口です。差額が大きいことについても「中古品の買い取りをしただけだから相場の金額」と居直られてしまいます。