ヤミ金融対策法

2004年1月1日から「ヤミ金融対策法」が全面施行された。とは言っても、新しい法律ができたわけではなく、従来の貸金業規制法を規制強化で改正することでヤミ金融を減らそうということだ。今まであまりにも簡単に「登録」できたことが問題でもあったので、まあその辺は仕方ないといえば仕方ない。

でも、法が施行されたからヤミ金融被害が減少したのかといえばかなり心許ない。

いろんな関係者に訊いても「相談は減少していない」という声の方が多い。昨年流行った「数万円貸して10日ごとに金利をとる」という暴利業者は確かに減ったかもしれない。だが、「金利1%」などの広告を出して、いろんな手口で金銭をだまし取ろうとする「詐欺」が増えている。「架空請求詐欺」はその中でも増加率ナンバーワン。単純な請求ではなく、「債権譲渡を受けた」「回収委託を受けた」などといい、「支給入金しなければ法的措置をとる、家族にも連絡する」と脅迫的な文言を使う。